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CMTにおける特異性とは

 午前10:30の遅い出社。
 2年生の授業。前半は頸椎の機能解剖、最後まで。
 後半、今日はボクが治療のデモをやって見せる番である。要点について解説しながら、また、学生を患者さんに見立てて治療を進める。今後しばらくは、この調子で、ボクがやるのを見るのと、自分でやるのと繰り返しになります。
 カイロプラクティック独特の、あの背骨の関節をポキポキっと鳴らすような手技をCMTあるいはアジャストメントなどと呼ぶ。CMTにはいくつか種類があって、コンタクトの広い狭いによって区別される。コンタクトとは? 直訳すれば接触、つまり、術者が患者さんの体に手をあてることである。
 狭いコンタクトであればあるだけ、手技は正確になる。ある椎骨(背骨を構成する一つ一つの骨)だけを動かして、その上下の椎骨は微動だにさせない、などという芸も可能だ。が、狭いコンタクトの手技は、患者さんにとっては少し痛い。一方、より広いコンタクトの手技は、ご想像の通り、操作がアバウトになる反面、患者さんにとってはむしろ楽である。
 狭いコンタクトによる手技をスペシフィック(特異的)手技、広いコンタクトによるそれをアンスペシフィック(非特異的)手技などと呼ぶ。両者の折衷型というのもあり得るわけで、スペシフィックよりはやや広め、アンスペシフィックよりはやや狭めにコンタクトするような手技はセミスペシフィック(半特異的)と呼ばれる。
 大川学院では1学年時にスペシフィックおよびセミスペシフィックを教える。これらがより基本に忠実だからだ。で、2学年次の課題は、ペイシャント・コンフォートつまり患者さんにとっての楽さ加減であり、つまりアンスペシフィック的な手技である。
 以上、やや内部的に過ぎる話でしたでしょうか? 学院生も読んでますんで、これ。こういう話にもたまにはなります。
 夕食=またいつもの鳥の唐揚げタルタルソースがけ丼、サラダなど。

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