ローマ人の物語を読み通すために①
午前7時起床。終日、オフにふさわしい快晴。
←散歩に訪れた、とある公園のトイレで。すごく分かり難いんですけど。
『ローマ人の物語』を読み始めた小川くんへの、是非とも途中でくじけないためのアドバイス。
第1巻は、多分、前半はそれなりに興味深く読めるのではないか。紀元前7~8世紀、イタリアにもギリシアからの移民が盛んであった点、ローマの建国伝説など。が、その後、王制から共和制への移行とかいうあたり、すなわち同書後半は、なかなかきついのではないでしょうか、あくびせずに読み通すのは。ボクは――投げちゃいました。
そこでキツければもう第1巻は飛ばしてもよし、斜め読みしてもよし、ちゃんと読み通さずとも気にせず、とにかく第2巻に行ってしまうべし。何故なら、これが面白い! ハンニバルという「悪者」、ウルトラマンにおける怪獣・異星人、仮面ライダーにおけるショッカー、が攻めて来るからである。
ハンニバルとは、北アフリカのカルタゴという国の武将である。映画にもなった小説『羊たちの沈黙』の主要登場人物の一人がハンニバル・レクター博士という殺人鬼である。そのハンニバルと死闘を繰り広げるローマ武将たちの物語が第2巻であるから、これはスイスイと読める。
で、3巻『勝者の混迷』はまたややキツい。カルタゴを破って勢力図を拡大したローマの、内紛の物語である。実のところ、この部分は、後のローマの政治システムの発展を考える上では非常に面白い、はずの所なのだが、特にそういう興味がなければ、やっぱりタルかろうと思う。ボクは、やっぱり投げちゃいました。
だからここも堪(こら)えて、斜め読みでも、飛ばし読みでも、巻末の年表だけ眺めるのでもいいから、とにかく4巻にいくべし。するとまた俄然面白くなってくる、はず、である。何故なら、4、5巻をかけて展開されるのが、あの有名なジュリアス・シーザーの物語だから。シーザーは、古代ローマを共和制から帝政に移行させた、実質上の最初の皇帝だ。
続きは明日に――。
夕食=焼き肉。
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