バラしますが
ギックリ腰になった。
業界広しといえど、この手の告白を、こうあっさりできるカイロプラクターはボクぐらいのものだろう。が、みんなヤセ我慢して言わないだけで、実は職業病といってもよいぐらい多いのだ、これ。腰を屈曲(かがめた、あるいは丸めた)位で仕事することが多いわけだが、あれが一番悪い。分かってはいても、しかし、どうしてもやってしまう。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」か。「ミイラ取りがミイラになる」とも言うな。が、今回のボクの腰痛の発症は仕事中ではないのだ。
2日前の金曜のことである。週に一度の休みだ。散歩にでも行って楽しくやろうと思っていたところが、雨。それやこれやでボクは朝からまあ、ちょっとイライラしていた。
雑誌をペラペラめくっていると、話題の映画『ミリオンダラー・ベイビー』はハヤカワ文庫の原作もなかなか面白いとの記事あり。よし今日はこれでも読もうと思い立ち、雨の中、歩いて近所の本屋さんへ向かった。
これが昼の、商店街が妙に忙しい時間帯にぶつかってしまう。しかも雨。あちこちで傘をぶつけられながら歩いているうちにイライラが亢進する。
本屋さんに入ると、また目の前で店員さんが、本を積んだりなんかの仕事をしているのはいいのだが、このお兄さん、全く周りのお客のことを考えていない。客にぶつからないよう気をつけるのが仕事の一部だろうに、こっちの方が彼を避けなくてはならない始末。
あー鬱陶しい、どいつもこいつもっ、と左足でグイッとを踏ん張って彼をかわした拍子に――来ました。あの怪しい感覚が、右腰に。
もうミリオンダラーどころの話じゃなくなっちゃって、背骨が根本から崩れ落ちそうになるあの独特の感覚が刻一刻と増す中、青息吐息で家までたどり着く。後は何もできずに寝て過ごすのみ。何という素晴らしい休日。
10日(金)の当ブログをご覧いただこう。妙に短く、表現も素っ気ない。実は苦しんでいたのだ、自虐ネタで憂さを晴らす余裕もないぐらいに。
11日(土)の記述にも注目。ギックリ腰に苦しみながら、ギックリ腰について講義している! 何かの罰か、これは?
で、しかし、面白いねぇ、これ。
腰椎(腰の背骨)を屈曲し(曲げ)た状態で軸圧(タテの圧力)がかかる、というのがギックリ腰発症の王道である。例えば重い物を持ち上げた時、あるいはクシャミをした瞬間などである。ボクもそういう腰痛を何度もやってきたが、今回のようなパターン、つまり普通の背筋を伸ばした立位でギックリいったというのは初めてである。
どう解釈すべきか? 答え(続き)は明日に。
2年生の準本科の授業は定時5時に終わる。今日は学校説明会のない日なので直帰。
夕食=カツカレーなど。
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