扇ガ谷を歩く
午前7時頃起床。
学院では、逗子直営院、院長の田中さんによるセミナーが行われる。月1回の3ヶ月シリーズ。今日はその1回目。
今回のシリーズは、治療院「経営」方面にスポットを当ててくれるという。力強い。田中さんと逗子院の躍進ぶりは、学院ホームページの『探訪記』にもかつて特集したので、未読の方は是非。
が、ボクは出番なし。ヒマを持て余し、急に思い立って鎌倉を歩く。もちろん観光客が来るような所へは行かない。逗子院を開業するにあたって鎌倉も候補地として考えていた頃があり、ずいぶんと歩き回ったおかげで、この界隈は詳しいのだ。
扇ガ谷(おうぎがやつ)って、読者はご存じだろうか? 鎌倉の、北鎌倉・大船方面に広がる、古い住宅街である。山に切り込む多くの谷に沿って道ができているのだが、そのどれ一つとして山を越えられない。道の広がり具合が、まさに扇のようだ、と今日、歩き回ってみて初めて合点した。
ホーホケキョが鳴き、窓を開けたどこかのお宅からテレビ中継の音が小さく聞こえる。人っ子一人――と言っていいぐらい人がいない。この辺りの一番奥に当たる海蔵寺にも行ってみるが、また誰もいない。
切り立つ山の壁面のあちこちに、防空壕の名残かと思われる横穴が見える。リス発見。
写真の中央の花は、絵の具で塗ったみたいだが、もちろんそうじゃない。どういうわけか本当にこの一輪だけ、こうなのだ。
駅近くに戻る。とある大きな病院のはす向かいの2階、よっぽどここに開業しようかと思った物件は、また「テナント募集」の札がかかっている。確かおしゃれ小物の店か何かが入っていたと思うが。
また、ここもいいなーと思いながら、家賃が高くて諦めた物件で、長らく自転車屋さんが入っていた所。こっちは事務所になっていた。若い人たちが忙しそうにしている風からは、何かIT関係の会社のようであるが、鎌倉にITですか?
柔道整復の治療院だった1階店舗物件にはフラダンス教室かと思われる看板がかかり、その2階の英会話教室は昔のままであった。
楽しい。午後4時から7時まで延々3時間、ほとんど休むことなく歩き続ける。
夕食=ビーフステーキ、鮹の刺身など。
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