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ストア哲学とは何か

 午前8:30出勤。10時、近所の歯医者さんへ。
 学院直営店院長のYくん来訪。お盆に新妻と盛岡に行ったはいいが、新幹線の中で地震の直撃を受け、7時間、車内にカンヅメになったという。この二人、大川カイロプラクティックグループ初の社内結婚である。めでたい。
 インストラクターの松浦さんは今日からアメリカ。ウェスタン・ステーツ・カイロプラクティック大での解剖実習の付き添いとして、先に現地入り。
 新党立ち上げで意気盛んな鈴木宗男さんを、久しぶりにテレビで見る。
「公判中の身ですが」
と、みのもんたさん。
「あれは私は国策捜査に嵌(は)められたと思っておりますので」
 一驚。国策捜査にヤられたとテレビで言っちゃった日本人は初めてではなかろうか。『朝ズバッ』だからってそんなにズバッと――大丈夫ですか?
 昨日、部屋の掃除をしていて少し腰がダルくなってしまう。久しぶりに出勤の小梨さんに「やって」もらう。全治。Thanks。
 ずいぶんと前(2~3ヶ月)から読んだり止めたりしていたトム・ウルフ『成りあがり者』を読み終わる。アメリカを舞台にした、いわゆる現代小説である。
 A・A・ロング『ヘレニズム哲学』中に紹介があったので買ったもの。古代ローマ帝国の有力な指導原理であった(はずの)ストア哲学が、現代に甦るとこうなる! 的なフレコミ。そりゃ買わねばなるまい、にわかローマおたくとしては。文庫本なのに、分厚いせいで、上下巻合わせて2,000円もした。
 で? うーん、ピンときませんでした。
 ストア哲学の大御所というとエピクテトスという人になるのだが、『成り上がり者』も彼の教説を頻繁に引く。簡単に言えば「ボロは着てても心は錦」だ。金を持っていても心が貧しければ駄目、乞食の身なりをしていても心が豊かならOK、と、何の変哲もない精神論だ。
 現代で我々が社会・経済活動を行う上では、とてもじゃないけど額面通り受け取るわけにはいかない。いくか? 無理でしょう。乞食になっちゃいなさい、ぐらいのことを言うんだから。
 そういう折り合いを何かつけてくれるのか、ウルフさん、と期待して読み進めるとラストでは、ストア哲学に感動した富豪が本当に財産を放り出して伝道師になってしまう。が、肝心の、何で彼がそんなに感動したのかが分からない。
 さらには、伝道が結構ウケて、富豪、そっちでも小金を稼いでしまうという展開。うーん、これはいったいどういうオチなのか。別にオトそうとも思っていないのか。
 教義の解釈もちょっと違うのではないかと思う。ストアを信奉する若者が「ゼウスよ、力を下さい」とか祈ったり、それに応える(ような)かたちで地震が起こったりするんだけど、それって――?? というわけで、重箱話になっちゃいそうですんで、このぐらいでやめます。
 夕食=リブ・ステーキなど。

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