なでしこ
学院が夏休みのせいで、早寝早起きになる。
授業があると、夜間部が終わるのが午後9:30。同業他校より30分ほど遅く時間枠を設定しているのは、働くおじさんたちの便宜を図ってのことである。で、課外の練習につき合ったり、当日の授業内容を講義日誌や教材に反映させたりしていると、退社時刻は10時をまわり、11時に近づくことも珍しくない。
これが、昨日なんて午後4:30には学院を出てしまった。無趣味人間ゆえ、することがないので寝る。早く目が覚める。またすることがないので出勤する。
電車の中。目の前のおじさんが読んでいる新聞をのぞき込む。
「なでしこも北朝鮮に敗れる」
サッカーの記事だ。
なでしこジャパンとは何か? 長嶋ジャパンとか加茂ジャパンなら、長嶋さんや加茂さんが監督をしている日本代表チームのことだ。なでしこジャパンっていうのは、なでしこさんが監督なのか?
要するに「日本女性」と言いたいのだろうが、しかしそれにしても、「なでしこ」じゃ力が入らなくないか? それで負けちゃったんじゃないのか。
「日本女性」を一言で表現したいなら、そりゃ、「ゲイシャ」がグローバル・スタンダードです。国辱的? まあそうカリカリせずに。今や日本も世界の大国、余裕の自虐ネタもクールではないか。
これを言ってしまえば、「ジャパン」すら必要なくなる。その分、「ネチネチと湿潤に食い下がる」という意味と、「モンスター」の語呂を兼ね、「モンスーン」と続けるのは(本来なら「タイフーン」だろうが)いかがか?
「ゲイシャ・モンスーン、全州を直撃!」
チーム編成に変更があるたびに号が進行するのもよい。
「ゲイシャ・モンスーン9号、北京上陸!!」
外国人向けの土産物屋で売っているようなキモノを引っかけて入場。BGMは『ターニング・ジャパニーズ』しかないでしょう。
学院スタッフは、おおかた休み。出てきてくれるはずだった人まで風邪で休み。ぼんやりと、思い出したようにPCをいじりながら、一人で留守番。直営店のスタッフが請求書を届けに来たり、学生がビデオを見に来たり――。
夕食=タコサラダなど。
| 固定リンク
