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できるまで返さない

 午前10:30出勤。
 また別の方からEM。
「今回のブログで(読者お便り)で、ピンときたのですが」
 ふむふむ。
「大川先生の血液型は何型でしょうか。実は、ダダモ博士の血液型ダイエットの中に、肉食中心で良いのはO型の人。とありまして、それ以外の人が肉を多食すると色々な弊害が起こりやすい。とのこと」
 う~ん、しかしボクO型ですが。
「ご自身が好きなものを召し上がっているのですから、余計なお世話とは思いますが」
 いえいえ、非常に参考になります。ありがとうございました。
2005_09_08_Caplio 突然だが写真は、許可をもらって公開する、大川グループの社内結婚第1号のお二人である。
 2年生の授業。まず大腿骨頭壊死症の話。
 大腿骨頭とは図のような感じである。股関節を作る、大腿骨の頭である。この大きな頭部に対して、そこへ大腿骨から流れてゆく血液の道幅は狭い。この狭い部分が大腿骨「頚(けい)」部である。頭があれば頚(くび、とも読む)があるというわけだ。
KOTTo こんな構造だから、大腿骨頭は常に血の巡りが不足しがちで、ちょっとしたキッカケで壊死(栄養不足で組織が死ぬ)を起こす。これが大腿骨頭壊死症。股関節のトラブルはこの壊死症でいったん幕とし、引き続き、股関節の手術についての話。
 その後の松浦さんのワンポイントレッスンは栄養学。今日も盛りだくさんであった。
 大川学院教室には、ご意見箱が置いてある。学生さんには記名、匿名いずれでも、リクエスト、クレーム、なんでも投書していただけるシステムになっている。で、ここに久しぶりに何通かいただく。皆さんご一緒の投書の模様で、色んな表現ではあるが要するに「授業が終わってから練習できるよう、インストラクターを増やして欲しい」とのこと。
 いいでしょう! 早速、増やしましょう。 ボクらは自由主義経済下に生きている。お客様は神様であり、お客様の投書は神の声だ。この原則を外す者は、滅びるべくして滅びる。
 ご意見ありがとうございました。たすかります、いや本当に。1年生に比べ、この数ヶ月、確かに2年生の自由練習要員のインストラクターが不足気味でした。いや、悪気はないんですが、そういうことってどうも忘れちゃうんだよね、学校サイドは。なんせ教材の開発やら、自分の頭の中の整理やらで常に忙しいから。
 ええと、じゃあ今、主に1年生の実技を見ている長谷川さんに2年生の授業日に出て来てもらうことにして、と。しかし長谷川さんは間違いなく優秀なんだが、院長経験はまだない。それでまた何だかんだと言うやつ、いや学生さんが出てきそうだ。
 それなら近所の直営店の院長に、1年生の自由練習と同じように、時間を決めて出て来てもらうか。しかしそうするとまた嫌そうな顔をするやつ、いや院長がいそうだしなぁ。えーい、面倒くさい。オレ、いやボクがやるよ。束になってかかってきなさい。まとめて面倒みてあげます。
 自由練習時間というのは同業他校にはあるのだろうか? 大川学院では正規の授業時間後1時間から2時間ぐらい、インストラクターを教室内に「侍らせ」ている。その間、学生はインストラクターに、学院で教えていることであれば何についてでも「お手合わせ」願える。
 これは実はボクが以前働いていた某学習塾からパクった、というか、いいなぁと思って真似たものだ。その塾のキャッチフレーズというのが「分かるまで返さない」であった。規定の授業が終わってからの居残りが並みでなく、たっぷり1時間は普通、それ以上も珍しくない。大手予備校としては後発であった同校の急成長も、この熱があったればこそだったろう。
 しかしボクが働いていたのはその塾のシカゴ校である。あそこの冬は摂氏マイナス20℃を切る。居残り授業を受けている子供を、駐車場の車の中で待つお父さんやお母さんは大変だ。なんとかしてくれと父兄が泣きを入れ、居残りは「あまりしないこと」との方針に途中から切り替わった、と聞いた。
 それはともかく、カイロプラクティックって根本の部分は、知識や技術ではなく、熱でやるものだ。熱? 熱意の熱ですよ。直営店院長がインストラクターとしてたまに学院に来るが、流行っている院長の指導は例外なく暑い、いや熱い。熱で勝負する仕事を教える者が冷めてちゃ仕方がない。

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