上肢のCMT その2
以下、河江DCの授業から抜粋。
『肩関節の治療です。肩に力が入らない、肩の前方に強く深い痛みがある、肩関節が屈曲・内旋・内転しているなどの症状の上腕骨前下方変位(AI Shoulder)。肩の検査はスタティック・パルペーション、整形外科的テスト、烏口突起押圧テスト、前方・後方ドロワー・テストをおこないます』
『烏口突起押圧テストをおこないます。肩峰下包(滑液包)は烏口突起と接続しているため、問題があれば、滑液包が刺激されて痛みが出ます。滑液包炎の場合、CMTは避けてください』
『前方・後方ドロワー・テスト。これは、肩関節を前後に動かすことで可動性亢進を見ます。前方ドロワーの場合【はじめの写真】、術者は患者と向かい合い共に立位。母指を肩峰もしくは烏口突起に置きます。2-5指で上腕骨近位の背側をつかみ、前方に「引き出す」。可動性亢進に場合の場合は 前方変位となります』
『上腕骨前下方変位のCMT【次の写真】。患者さんは坐位。術者は患者さんのやや斜め後ろ。反対側の手掌で肘頭を覆うようにして持つ。安定手は操作手上に重ねる。患者さんの肩を術者の胸骨で支え、エンゲージが取れたらLOD(I→S、A→P)にスラストをします』
| 固定リンク