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「股関節周りの症状についてのアプローチ」

P1010006P1010005 2年生の臨床学は、現場でもよく遭遇することが少なくない「股関節周りの症状」についての授業でした。ではダイジェストで一部内容をお届けします。
『患者さんは、例えば先天性股関節脱臼なら、股関節を「嵌め」てもらうことを期待して来院することが多い。が、そういったことは不可能であること、およびその理由についてきちんと説明することが必要である。しかしながら我々は、トリガーポイントセラピーやCMTなどを、対症療法のツールとして使うことがもちろんできる。
 まず一つ目は「定期的な筋肉の緊張のリリース」。股関節をまたぐ筋肉の緊張は、関節面同士を密着させてを関節症の進行を速めるので、それを予防する。また、筋緊張による筋肉自体の痛み、トリガーポイントからくる関連痛も改善することができる。
 二つ目は「股関節のモビリゼーション」。進行性で減少していく可動域を維持していくのが目的である。
 三つ目は「腰椎のCMT」。股関節を含む下肢への血行を促し、筋肉を弛緩させることができる。
 以上のことから言えるのは、股関節の障害を持った患者さんとは長期的な関係をもつことが可能。可能と言うことの意味は患者さんのメリットになるということ! 整形外科学に基づいた様々なアドバイスに従って生活をしてもらいながら、定期的に上記ののような処置を受けに通院してもらうようにする。』
『PNFによるモビリゼーションを練習しましょう。股関節をまたぐ筋はいずれも強力! であるので、通常のモビリゼーションでは大きな抵抗にあい、上手く行かないことが多い。筋を伸長し、関節面間の衝突(インピンジメント)を減じることで、軟骨摩耗(関節症進行)の予防になります。関節包をストレッチして関節の可動域を維持する。滑液を撹拌し、関節軟骨の栄養状態を高めるのです(大川学院長)』

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