関連痛
「ルーティーン1」の授業では、たびたび「関連痛」という興味深い現象を、学生さん自身も体験しながら、練習が進んでいきます。今日の授業では、「腰方形筋」という、腰椎と骨盤を安定させる重要な筋肉へのアプローチを学びましたが、典型的な臀部へ飛ぶ関連痛を感じた学生も多かったようです。
この「関連痛」は、筋肉中にできた硬結(しこり)を的確にとらえ、適度な圧を加えることで発生させることができるのですが、硬結を上手くとらえきれていなかったり、圧が十分伝わっていなかったりすると誘発することができません。「硬結を逃がさずにとらえるにはどうしたらいいのか?」「圧を十分伝えるには・・・」等々、どこを改善したらうまくできるのか、授業で学んだ基本を思い出して、試行錯誤していくべきところです。
「関連痛」は、筋の疲労度が高い程、よく発生します。実際の患者さんの例でも、どこの筋肉を刺激しても関連痛だらけ! ということは珍しくありません。ぎりぎりまで仕事を頑張って、体力の限界を感じて治療院を訪れる、という方が少なくないからです。症状の大きな原因となっている筋肉を見つけるためにも、「関連痛」を的確に誘発できるようになりたいですね。頑張りましょう!
(事務局長 小梨修司)
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