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セミスペシフィックCMT

20090725 実技は筋肉へのアプローチである「ルーティーン」が終わり、背骨の関節を調整する「セミスペシフィックCMT」に入りました。「CMT」とは「カイロプラクティック的手技療法」の略語です。カイロプラクティックの特徴である、あの「ボキッ」と音が発生する手技。”高速、短振幅”の突発的な操作のことを指します。
「スペシフィック」といった場合は、日本語で「特異的」というように、ある一つの椎骨を狙う、というスタイルになります。米国で伝統的におこなわれているスタイルで、別名「オーソドックスカイロプラクティックテクニック」とも呼ばれます。大川学院では1年生の後期に学びます。
 今回は「セミスペシフィック」ですから、1個だけを狙うという形はとりません。例えば頚椎であれば、7個ある骨を、上・中・下の3部位ほどに区別して、2,3の関節をまとめて動かすのです。一つを狙うスペシフィックよりも難易度は下がります。検査法も「モーションパルペーション」より簡単な「スプリングテスト」を用いて、関節の動き、バネが低下している部位を判断します。
 なぜ「セミスペシフィックCMT」のような、従来のカイロプラクティックにはないスタイルも学ぶのか? これはいくつかのメリットがあるからです。まずは、頸部に当たっている指の部分、このコンタクト面が広いため感触がやわらかく、操作の際に受けた方が痛みを感じにくい、という点があります。また、手技を行う際の約束事も少ないことから、手技のスピードとタイミングの調整に注意を向けやすい、ということがあげられます。「ボキッ」というキャビテーションは、どれくらいの圧とスピードによって発生するのか? はじめて学ぶ人でも、それらを実際の感覚としてつかみやすい、と弊校では考えているのです。
 もちろん「安全に痛みなく」ということが最重要です。事故防止のための、2重、3重の安全対策もおこなっていますで、授業で学んだ点を忘れず、反復してフォームを憶えていただきたいと思います。
【写真は「カウンターモーション」という操作のコツについて説明しているところです。実は頭を支えている手が重要なのです】
(事務局長 小梨修司)

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