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肩甲挙筋・棘上筋TPT

20090708「筋肉」に対するアプローチ法、R1(トリガーポイントセラピー)の授業が続いています。筋肉は何層にも重なって走行しているため、的確な手技を施すためには解剖学知識が必要不可欠です。今回は「肩甲挙筋」と「棘上筋」がテーマですが、両者とも、僧帽筋という大きな筋肉に覆われており、直接見たり、触れたりすることができません。手技の前段階として、いかに解剖学的知識が大切か、ということを実感した学生さんも多かったようです。
 例えば「棘上筋」は起始が「肩甲骨の棘上窩」、停止が「上腕骨の大結節上端」。始めにこれらの筋肉の付着部を憶え、次にその骨を探し出し、筋肉の走行をイメージしていきます。場所がわかった後は、どれくらい圧を加えればよいのか、筋の弾力性を指で感じ取る触知能力の訓練となります。
 このような練習が授業では繰り返されていきます。一見地味に見えますが、今、自分が手を当てているところはどこなのか? 適当ではなく、確信をもって筋肉を狙うことができるようになるための、基礎力をつける大事な練習なのです。患者さんから信頼される、実力ある手技療法家になるために、精進あるのみです。
(事務局長 小梨修司)

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