アドホック・テクニック
シルバーウィークも終わり、実技は今日から「アドホック・テクニック」に入りました。1年生では既に「ルーティーン」という施術の基本の型を学んでいますが、実際の患者さんの症状は多岐に渡るため、「ルーティーン」だけでは対応できないケースに遭遇することが多々出てきます。そのような時に、この「アドホック・テクニック」を追加で選択して用います。例えるならば施術者の「隠し技」「飛び道具」という位置づけです。
「隠し技」といっても、施術中に、その場でいきなりひらめいて新しいテクニックが使えるようになる、ということは極めてまれです。事前に「このような患者さんがいらっしゃったら、このテクニックを使ってみよう」と準備しておかなければ、十分な対応はできません。授業では「アドホック・テクニック」として5つの手技を学んでいきますが、後はこの考え方がわかれば、テクニックをさらに発展、応用させていくのもよし、また、自分自身でテクニックを体系づけて引き出しを増やしていくのもよし、なのです。
初日の今日は「フェイシャル」です。学院でいう「フェイシャル」は、エステサロンでおこなわれている美容目的の手技ではなく、顔の筋肉(表情筋)のトリガーポイントセラピーを指します。表情筋の「凝り」を緩めていくのが目的ですが、表情筋は小さな筋肉なので、これまで以上の細かい手先の器用さが要求されます。何とか皆さん順番どおり、ついてきておられたようですね。
(事務局長 小梨修司)
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