UE
今日は前回に引き続き、アドホック・テクニックの「UE」を練習しました。「UE」とは、Upper Extremities(上肢)の略で、手や肘などの上肢の問題に対応するために作られたテクニックです。ストレッチと虚血圧迫、関節へのモビリゼーションが組み込まれています。
手や腕に痛みやしびれなどの症状が出ている場合、背骨の専門家であるカイロプラクターは、まず頚椎や上位胸椎からの影響を考えます。「UE」はそれらの症状の原因が、背骨ではなく、上肢の中にある場合に使うテクニックです。例えば、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)やゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)、腱鞘炎など。
これらはいずれも手や腕の使いすぎからおきることがほとんどですので、上肢自体の筋肉の過緊張を緩めていくことが有効です。ただし、あまりにも痛みが強い、炎症がみられる、といった場合は、安静にしておくことが第一選択となることもあります。
写真は上腕三頭筋のストレッチを練習しているところです。ストレッチはほんのわずかな角度の違い、圧の加減で効果に差が現れます。関節や筋肉の柔軟性は人それぞれなので、シンプルながらも練習のしどころがある部分です。もうすぐ前期の授業は終わりです。夏休み後はあっという間ですね。
(事務局長 小梨修司)
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