スキャン・パルペーション
いよいよ1年生は本格的な実技の授業に入りました。テーマは「スキャン・パルペーション」です。
カイロプラクターのもとに患者さんは多くの場合、筋骨格系の、例えば、腰痛や首、肩の痛み、コリ、坐骨神経痛などの症状をお持ちで来院されます。症状を改善するためには、痛みがどこからきているのか、原因を探すことが大切です。医療機関であれば、問診後、精密な検査として、X線撮影やMRIなどの画像診断をおこないます。
カイロプラクターの場合はどうでしょうか。検査は主に手でおこないます。その中で精密検査にあたるものが「モーション・パルペーション」です。大川学院のスタイルであれば、筋肉の硬結を探す丁寧な触診も、詳しい検査と言えるでしょう。
この精密な検査を、手当たり次第おこなっていたのでは、時間がいくらあっても足りません。どこに問題があるのか、あらかじめ予測をたてておくことが、効率よく施術をすすめるポイントです。この「大まかなあたりをつけるため」におこなうのが「スキャン・パルペーション」です(上の写真は「フェザータッチ・スキャン」。ごくごく軽い接触で、背中の隆起、筋のトーンを読み取っていきます)。
←こちらは「脊柱のスタティック・スキャン」です。背骨がまっすぐかどうか、アライメントの評価をおこなうものです。
できるだけ多くの人の背中に触れて反復練習することで感度はあがってきます。頑張りましょう!
(事務局長 小梨修司)
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