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ルーティン1も後半に

 1年生の実技「ルーティーン1」は、いよいよ上半身へと進んでいます。下のテキストは「腰方形筋押圧」のものです。↓↓↓
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 博物館で恐竜の化石を見ると、腰椎に肋骨が生えているのが見受けられます。ヒトはどうかというと、ご存知のとおり、腰椎には肋骨はついていません。昔は生えていたのだろう、という退化の痕跡、肋骨突起を確認することはできます。
 ではなぜ、ヒトの腰椎の肋骨は退化してしまったのか? それは腰を曲げたり反らせたりする、十分な可動性を得るためであろうと考えられています。このおかげで日常生活が不便なくおくれるのですね!
 反面、肋骨がないことによるデメリットも生じました。不安定になってしまったのです。ガチッと支えてくれるものがなくなったのですから、致し方ありません。そこで発達してきたのが腰方形筋なのです。
 硬くなったり伸び縮みしたり、硬い一辺倒の骨にくらべて筋肉はすぐれもの。でも大きな弱点があります・・・。それは「疲労する」ということです。
 ヒトは2本脚で立って頻繁に動きます。その骨盤から脊柱を安定させるのは大変な重労働なのです。よってトリガーポイントセラピーでは、腰痛の患者さんに対し、この筋肉へのアプローチは必須と考えます。 
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 ↑↑↑腰方形筋押圧を練習しているところです。深部にある筋肉なので、正確にアプローチするためには解剖学的知識が欠かせません。側臥位で押圧する方法もありますが、まずは腹臥位で圧が入れられるようチャレンジしています。
(事務局長 小梨修司)

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