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下位頚椎のCMT

 1年生の実技は下位頚椎のCMT(矯正操作)に入っています。ロータリー・サービカルやサム・サービカル、手根ブレークなど、ひとつひとつ、手順を追って練習しています。
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 授業の最後には度々、練習問題を出します。例えば
 「C3-C4の回旋モーション・パルペーションをおこなってください」
 「C3-C4の左回旋をサービカル・ブレークでおこなってください」
 下位頚椎のテクニックは習ったばかりですから、皆さんなんとか再現できています。ところが! ついこの間実技テストを終えたばかりの「上位頸椎」について出題すると、
 「C0-C1の側屈モーション・パルペーションをおこなってください」
 「C0-C1の右側屈CMTをおこなってください」
 過半数の学生は「・・・?」と手が止まってしまいます。「この間はできたのに・・・」と学生自身もびっくり。
 いかに「人間は忘れやすい生物」なのか、を実感する瞬間です。これは「忘却曲線」をみても明らか。エビングハウスによれば、

20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後には、79%を忘却し、21%を覚えていた。

 忘れることができるから「幸せ」ということもありますが、それにしても「20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた」とは・・・。新しいことを真に習得することは確かに簡単ではないです。めげずにがんばりましょう!
(事務局長 小梨修司)

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