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腰椎と骨盤のモーション・パルペーション

 1年生の実技は「腰椎と骨盤のモーション・パルペーション」に入っています。

(↓↓↓ 「腰椎の側屈モーション・パルペーション」。大腿を片手で持って股関節~骨盤を動かし、腰椎に側屈の動きを導く方法です。下肢というのは意外に重いもの。患者さんの体をいかに無理なくコントロールできるか、体の器用さを養う訓練にもなります。)
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(↓↓↓ 触診手は動きを調べたい椎骨の棘突起にコンタクトします。)
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(↓↓↓ 次は骨盤です。はじめに仙腸関節について説明しました。仙腸関節は数mmの可動しかありませんが、大きく考えて重要な3つの役目があります。①人体の縦方向の圧(下肢と上半身からの)を和らげるサスペンションの働き、②歩行をスムーズにする、③女性が出産するときに産道を広くする。)
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(↓↓↓ 仙腸関節の屈曲の動きを調べています。屈曲とは、仙骨に対して寛骨が後転する動きのこと。股関節の屈曲を補助します。)
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(↓↓↓ コンタクトは骨盤のASISと坐骨結節におこないます。慣れないうちは、なかなか正確に手があたっていないようです。しかし、手技を通じて、やがて骨盤の形がイメージできるようになってきます。)
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 一流の寿司職人は、器具を使わなくても、寸分狂わずに同じグラム数でシャリを握ることができるそうです。実際にあの小さな米粒を数えてみたら、ほとんど同じ数だったといいます。人間の手、脳の感覚というのがいかにすぐれたものであるかがわかります。触診も同様ですね。訓練をやめなければ、必ずわかるようになります。
(事務局長 小梨修司)

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