足三里
1年生、水金の基礎医学の授業を担当している市原です。
昼間部の座学終了後は、実技のアシスタントを行うことが多々あります。少し前、R2というルーティーンの手技の中で「足三里」というツボを狙いながら、前脛骨筋を押圧していく手技の練習がありました。
私が大川学院を卒業後、鍼灸師の資格を取って改めて気付いたことは、学院の基本施術であるR1、R2では意図的なのか、偶然なのか分かりませんが、東洋医学の経絡(ツボの道筋)、経穴(ツボ)を効率よく活用しているな、ということです。
R2で利用した「足三里」は、古くは松尾芭蕉の「奥の細道」にも書かれており、江戸時代から一般的にも知られている有名なツボですが、さらに東洋医学的な説明も加えてみたいと思います。
「足三里」は「足の陽明胃経」に属する、合土穴、四総穴、下合穴という臨床的役割の多い要穴と言わるツボで、場所は下腿前面、膝関節から下方3寸、前脛骨筋上にあります。
臨床で使えるようにするためには簡単にこう覚えます。
術者の示指のDIP関節を少しくの字に屈曲させ、その腹側凹面で、患者様の脛骨前縁を下方(足方)からすり上げます。脛骨粗面の隆起で止まった所の示指頭先端が足三里穴の目安となります。
R2の流れでは、患者様はうつ伏せの状態で、膝関節屈曲位で手技をおこないます。よって前記の方法でツボをとっていくのは体勢的にも無理があると思いますが、日頃から確認していればすぐ慣れておさえることができる場所だと思います。
また、この「足の陽明胃経」には足三里の下方(足方)3寸に、上巨虚(じょうこきょ)、その下2寸に条口(じょうこう)、そのまた下1寸に下巨虚(げこきょ)という、鍼灸師が良く使うツボがあります。全て前脛骨筋上です。
これらのツボがあることを意識しながら施術することで、足の疲れや胃腸不良、不眠などにも有効な効果が期待できるのではないでしょうか。
是非、お試しください!
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