肺炎
1年生、水金の基礎医学の授業を担当している市原です。
肺炎という病名を、知らない人は少ないと思います。「風邪をこじらせて肺炎になってしまった。」等、よく聞きませんか?
風邪は医学的用語で言うと「上気道炎」の分類になりますが、さらに奥に病原菌が進むと「気管支炎」になったりします。その更に奥の呼吸器官の最終臓器に至るのが「肺炎」です。
「肺炎」とひとくくりに言っても、実はいくつか種類があり、その内、治りやすいものと治りにくいものがあります。
治りやすい肺炎の一つに細菌性肺炎があります。原因が細菌ですから抗菌薬(抗生物質)のペニシリンなどが有効です。ペニシリンは1929年、イギリス人のアレキサンダー・フレミング氏が発見した世界最初の抗菌薬(抗生物質)です。実用化にはさらに10年以上掛かりましたが、第二次世界大戦中には、大量生産が可能になって多くの兵士の命を救った薬でもあります。
私の好きな医療漫画である「JIN‐仁‐」で江戸時代に天然ペニシリンを生成するシーンがありますが、ペニシリンの元は「青カビ」です。青カビの学名がペニシリンと言うのだそうです。現在のペニシリンは天然ものではなく、化学合成して生産されています。
治りにくい肺炎の代表としては「特発性間質性肺炎」があげられます。
特発性という言葉は、医学でよく出る言語ですが、原因不明という意味。心落ち着かない病名ですね。原因がよくわからないので確実な治療方法も確立されていません。残念なことです。
この肺炎は、ガス交換という肺の主要の役割をする肺胞部分(肺の末端)が潰れてしまう病気です。進行が早く、死亡率も高い病気です。
また、肺炎という病気は「特発性間質性肺炎」でなくとも、高齢者や基礎的な病気をお持ちの方、過労などで著しく免疫力の低下している方なども充分気を遣わねばなりません。最近では、肺炎にかかる方、死亡率は増加傾向にあるのです。
カイロプラクターを含めた医療類似行為を行う治療家としては、肺炎に限らず様々な病において、発病する前の「未病」の段階でいかに患者様の免疫力を高め、維持することにお役に立てるか、が社会における存在意義の一つではないかと思っております。
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